ボランティアの仲間とともにペット救出を訴える吉田美恵子さん(中央)=2011年5月15日、柳澤一男撮影 東京電力福島第1原発事故で立ち入り禁止となった警戒区域にいるペットを救出しようと、福島県南相馬市の愛猫家女性が4月30日から始めた呼びかけ活動が広がりを見せている。毎日、同市役所前でプラカードを掲げ、行政の支援や他の飼い主の賛同を呼びかけたところ、約30人から取り残されたペットの情報が寄せられ、ボランティアも活動に加わるようになった。情報は許可を得て立ち入る関係者に渡され、確認作業などに活用されている。【杉本修作、柳澤一男、蓬田正志】 同市小高区東町2の学習塾経営、吉田美恵子さん(61)。猫9匹を飼っていたが、原発事故後、警戒区域外の小学校に避難した。自宅に戻った際に餌を与え、6匹は預け先が見つかったが、1匹は病死。雄の「あかお」と「ふく」が自宅に残る中、4月22日から警戒区域への立ち入