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近代と思想に関するamanoiwatoのブックマーク (2)

  • 「心霊の文化史ースピリチュアルな英国近代」吉村 正和 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    十九世紀半ばから二十世紀初頭にかけて英米を中心に隆盛を迎えたのが心霊主義(スピリチュアリズム)である。近代的な思想運動として始まった心霊主義は第二次大戦後衰退するものの、60年代のニューエイジ、70年代のオカルトブーム、80年代以降の新宗教運動などを始めとして文化、学問、思想など現代社会の隅々に大きな影響を残している。その心霊主義はどのような過程で広がっていったのか、十九世紀の心霊主義進展の見取り図を描く一冊である。 心霊主義の見取り図といっても、その範囲はあまりに広く、その思想は限りなく深く難解だ。様々な研究書・概説書が出ており、そのアプローチは多様である。書では心霊主義を『合理主義という時代環境の中で誕生史、成長し、変容していった<自己>宗教の一つ』(P9)と捉え、『心霊主義の社会精神史的な意義を(ⅰ)骨相メスメリズム、(ⅱ)社会改革、(ⅲ)神智学(ⅳ)心理学(ⅴ)田園都市という五つ

    「心霊の文化史ースピリチュアルな英国近代」吉村 正和 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • シェーネラーとルエーガー~ヒトラーが範とした二人の反ユダヤ主義者

    アドルフ・ヒトラーは「わが闘争」で強く影響を受けた人物として二人の政治家の名を挙げている。ゲオルク・フォン・シェーネラー(1842 – 1921)とカール・ルエーガー(1844 – 1910)はともに十九世紀末のオーストリアの政治家で、反ユダヤ主義の代表的な人物であった。 オーストリア=ハンガリー二重帝国1848年にパリで起こった革命はすぐに欧州中に波及してナポレオン戦争後の「ウィーン体制」を崩壊させる。オーストリアでも宰相メッテルニヒが追放され、自由主義派が政権を握るが先鋭化して混乱、やがて新皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の下で絶対主義体制が再建されるが自由主義派も強い影響力を持ち、両者の駆け引きの中で漸進的な自由主義的施策が打ち出されていく。 立憲主義体制への移行と自由主義化の契機となったのは「普墺戦争」(1866)の敗北である。ドイツの大半を失い、それまで主流派であったドイツ人が少数派に

    シェーネラーとルエーガー~ヒトラーが範とした二人の反ユダヤ主義者
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