生活保護の申請窓口では、助けを求めてきたシングルマザーを追い返す“水際作戦”が横行しているという。「働けない事情がある」母親たちが本誌に告白した「生活保護ハラスメント」の実態とは――。 北海道のある50代女性は、障害があり働きに出ることができなかった。障害年金と同居の娘のパート代を合わせても月に12万円程度。それで、生活保護の申請に行くと、「娘さんは、もっと稼げるんじゃないですか」と、暗に風俗業の仕事を勧められ追い返されたという。 京都府の女性の場合は、ケースワーカーにさんざん失礼な質問をされたあげく、「さらに妊娠・出産した場合は生活保護を打ち切る」、「母子家庭には異性と生活することを禁じる」と書かれた誓約書に、強引に署名させられた。 極めつけは、出産したばかりの20代の女性が、窓口の男性に言われた一言。「妊娠中に離婚したの? なんで妊娠がわかった時点で堕ろさなかったの!」。この言葉