植物画は特に好きなジャンルのひとつである。以前も、『シーボルト日本植物図譜コレクション』という本を買おうかどうかかなり躊躇していたことがあった。巻末の記録部分を除けば、わずか250ページほどの図鑑なのに7万円。これは出版社の謀略だ!などと言いながら、結局、買わずにはいられなかった。あのシーボルトが日本滞在中に集めた植物画を収めたもので、たしかに貴重である。絵そのものもいい。 という具合に、植物画には興味があるし、近年、私の文章を読み続けている方ならすぐにおわかりだろうが、植物の美しさに魅了されっぱなしだ。当代一と言われる女優やタレントよりも、その辺の道ばたに咲いている雑草の方が美しいとさえ思う。おそらくこの意見には、モリソン小林さんも同意していただけると思う(ですよね?)。 さて、前回の最後にこう書いた。「かんてんぱぱガーデン内に、野村陽子植物細密画館という建物がある。詳しくは、次回にて」