平均視聴率が過去最高の23.9%を記録するなど、ブームが続いているNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。このドラマを支えているのが名脇役たちだが、なかでも人気劇団「大人計画」の役者陣の存在感が際立つ。脚本を手がける宮藤官九郎氏も同劇団所属で、松尾スズキ(喫茶店のマスター・甲斐役)、荒川良々(副駅長・吉田正義役)、皆川猿時(教師・磯野心平役)、村杉蝉之介(カメラ小僧、アイドル評論家・ヒビキ一郎役)など個性的な役者がそろう。彼らは『あまちゃん』にどういった効果をもたらしたのか? コラムニストのペリー荻野さんが分析する。 * * * 『あまちゃん』がこれまでの朝ドラにない盛り上がりを見せているのは、大人計画の役者の存在が大きいでしょう。彼らは癖のある演技をするので、いるだけで不思議な存在感がある。その存在感が『あまちゃん』の脚本の面白さにマッチしていると思います。 彼らの演技はどこかユニーク