井上真央が主人公の文(ふみ)を演じる来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」。吉田松陰の妹であり、その仲間と2度の結婚をした彼女だが、その子孫である楫取(かとり)家5代目当主・楫取能彦(かとりよしひこ・67)氏が、その結婚当初を明らかにした。 * * * 兄・松陰と文、楫取家との関係を振り返ると、まず楫取素彦(もとひこ)は、松陰の妹で文の姉である寿(ひさ)と最初に結婚したんです。寿が病気で亡くなり、そのあとに久坂玄瑞(くさかげんずい)の夫人だった文と結婚することになりました。55歳のときでした。素彦の人生の後半を支えたのは文だったんですね。文は、素彦との結婚前に美和子と名前を変えているので、楫取家の子孫として、ここからは美和子と呼びますね。 その前にまず松陰と素彦との関係ですが、素彦は儒学を学んでいて、明倫館(萩の藩校)の教師をしていたんです。松陰とは先生仲間という感じですね。松陰が野山獄に投
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