首相官邸前が、人で埋め尽くされた。政府が大飯原発再稼働の方針を決め、関西電力の大飯原発3、4号機の原子炉の起動が7月1日午後9時からと迫る中、29日夜、再稼働撤回を求め市民が総理官邸前に集まり、「再稼働反対」を訴えた。歩道だけでなく、車道にも人が溢れ、首相官邸前に、大きな広場が出現した。 毎週金曜日の首相官邸前での抗議行動は、4月から実施されており、呼びかけているのは、複数の市民グループ有志でつくる「首都圏反原発連合」。政府閣僚の協議前夜となった6月15日には1万人を超え、先週22日には、4万5千人が参加。そして、29日夜には、主催者発表で15万人へと膨れ上がった。 午後6時、抗議活動は、官邸前の歩道に沿って行なれていたものの、前回以上の人の集まりに、警察は官邸前の一部の横断歩道を封鎖。道路の横断が出来なくなった人々は歩道いっぱいになった。午後7時20分頃には、車道にも人があふれはじめ、6