私は外国人がとても苦手だ。これは幼い頃黒人さんに囲まれたトラウマに起因するのだが、苦手だからといって世の中はそううまく行かないもので「コイツは危険じゃなさそう」と思うのか道を尋ねられる事が多い。 当時私は港区の営業担当をしており日々東京タワー周辺を歩いていた。この辺は外国人観光客が多く、連日話しかけられては生まれたての子鹿の様にプルプル震えていた事を覚えている。 その日私はアポイントの合間に、お客様のクレーム対応を迫られており ちょうど本日3回目のクレーム電話を確認して震え上がっていた時、背後から声をかけられた。 「Excuse me.」 流暢だが、淡々とした声だ。振り返ってみると目の前に大柄な男性が立っていた。 身長は恐らく190cmを超えているだろうか。ただでさえ怖いのに、このデカさは。私の足はクレーム電話も相まって激しく振動している。 顔立ちも端正でマイケル富岡みたいな顔をしていた。
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