テクノロジーの力を借りて、教育の姿を一変させる試みが相次ぎ始まっている。人工知能が教師を務める学習塾が登場したほか、保育の現場に教員のアシスト役になるロボットを持ち込むところも出てきた。「エドテック」--。従来の教育スタイルをITの力を借りて変えようとする動きはこう呼ばれる。生徒・児童にとっても、親にとっても、さらに教師にとってもこれまでの教育の常識が通用しない世界がやってきた。 さらば集団型教育 教壇に立つ一人の教師が、数十人の生徒を相手に一斉に授業――。学校/塾を問わず、日本の教室では長らくこんな光景が一般的だった。それが今、少しずつ変わり始めている。ITを活用し、一人ひとりに適した教育を実現しようとするアダプティブ・ラーニング(適応学習)などと呼ばれる学習スタイルの登場がその一つだ。 「一方通行の集団授業には、限界がある。小学生では3割、中学生で5割、高校生になると7割の児童/生徒が
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