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2013年2月2日のブックマーク (6件)

  • 江戸時代における「板権」 | 大谷 卓史. 情報管理 Vol. 55 (2013) No. 11 P 852-854

    近代的著作権法は,王室による検閲と結びついた出版特権から生まれたことは,よく知られた事実である。日では,明治時代に成立した著作権概念・著作権法は,欧米からの借り物と江戸時代における版権概念の混淆とでも言うべきものだった。江戸時代における版権概念はどのようなものだったか。ヨーロッパで成立した出版特権・著作権との比較から見るのが,稿の目的である。主要な参考書は,中野三敏『和のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書,2011年)である1)。 まずは,和歴史の概略を見る。 明治時代以前,手すきの和紙に書かれたか,印刷されたを「和」という。書かれたものは「写」,印刷されたものは「刊」「板(はんぽん)」という2),3)。 板は,8世紀から慶長(元年=1596年)の頃までは,「整版」と呼ばれる印刷技法によるものが中心だった。整版は,木版画技法で印刷した板である。その後,戦国時代

  • 「書聖王羲之」展に行ってきた : やた管ブログ

    東京国立博物館で開催されている特別展「書聖 王羲之」に行ってきた。 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」:東京国立博物館 「日中国交正常化40周年」と銘打ってあるにもかかわらず、なぜか中国からの出品が一つもない。きっと大人の事情があるのだろう。まあ、なんとなく察しは付くが・・・。 さて、王羲之は書道史上最も重要な人物だが、真蹟は存在しない。真蹟が存在するとき(唐代)に作られた臨模や、手にするため拓にした法帖があるだけである。なにしろ、書をやるものは誰でも書くものだから法帖の数は星の数ほどある。 したがって、この展覧会のメインは臨模と法帖ということになる。三井文庫や台東区書道博物館、五島美術館(宇野雪村コレクション)など、日にはこの手の佳品がたくさんある。 『蘭亭序』諸をはじめとする数多の法帖のほか、この展覧会に合わせたかのように発見された『大

    「書聖王羲之」展に行ってきた : やた管ブログ
    arcade00fire01
    arcade00fire01 2013/02/02
    この人の文章相変わらず鼻につく
  • http://go-jimbou.info/annaijo/?p=481

  • 『abさんご』、遁走する日本語の表記法

    黒田夏子さんの芥川賞受賞作『abさんご』に関しては、75歳という黒田さんが史上最高齢での受賞だとして話題になっています。ですが、私にはこの作品は、作家の方向性を示すという意味では十分に練られたものである一方で、今後の発展性ということでは、まだまだ可能性が感じられ、その点でも芥川賞には相応しいと思いました。 あまり「ネタバレ」はしたくないのですが、時間と空間の表現を極端に抽象化することで主人公の孤独感が表現されている点と、その抽象的な世界を浮遊するような感覚が、結末近くにある別離のシーンでクリアーに焦点を結ぶところは、なかなかに感動的でした。 ストーリーに関してはこれ以上の言及は避けますが、アメリカで日語を教えている私には、この作品が日語の表記法という意味で、たいへんに興味深く思えるのです。この作品の表記法には実にユニークなアイデアが埋め込まれており、それがパワフルな表現手法になっている

  • 論文誌による知識の普及 | 赤松 幹之. 情報管理 Vol. 55 (2012) No. 11 P 844-847

    学術論文誌に論文を投稿することが研究者として行うべきことと,多くの研究者は何の疑いも持っていないであろう。そうやって研究をしてきて,今までの研究成果をまとめようとしたときに,業績リストを見て満足することもあろうが,なかには,これらの研究成果が何一つとして世の中を変えていないことに気づく人もいるであろう。 誌の前号で『Synthesiology』という学術雑誌について,早稲田大学の小林先生の記事が掲載されている1)。筆者も同誌の立ち上げメンバーの1人であるが,この立ち上げの話があったときに,まず思ったのは,すでにこれだけのたくさんの論文誌があるのに,果たして新しい論文誌を出す意味があるのであろうか,ということであった。国立国会図書館の科学技術論文誌・会議録データベースには約1万タイトルが登録されている。研究活動の活発さを表しているのかもしれないが,空恐ろしいまでの数である。よく考えると,筆

  • 学術図書出版 大空社【「論語」叢書】

    【大空社創立30周年記念出版】 人生の指南書・社会の羅針盤 「論語」叢書 ●体裁 各巻A5判/上製/クロス装 ●第1回配 全6巻(1~6巻) ■ISBN978-4-283-00982-0 ■全6巻 定価(体99,800円+税) [2011年10月刊行] ●第2回配 全6巻(7~12巻) ■ISBN978-4-283-00988-2 ■全6巻 定価(体121,500円+税) [2012年5月刊行] ●第3回配 全5巻(13~17巻) ■ISBN978-4-283-00994-3 ■全5巻 定価(体98,000円+税) [2013年1月刊行] ●第4回配 全6巻(18~23巻) ■ISBN978-4-283-01203-5 ■全6巻 定価(体111,000円+税) [2013年12月刊行] ●第5回配 全5巻(24~28巻) ■ISBN978-4-283-01209-7 ■全