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2014年8月29日のブックマーク (5件)

  • 日本史の30冊。武田清子『天皇観の相剋』: 保立道久の研究雑記

    武田清子『天皇観の相剋』(岩波書店現代文庫、2001年、初出1978年) 現代日における天皇のあり方は国内的な政治によってきめられたものではない。終戦時の国民の力量は、実際上、天皇の位置のような国制問題についてイニシアティヴを発揮できるようなものではなかった。やはり天皇の位置はアメリカによって作られたものである。 書は、今から40年近く前に発行されたものである。その時期にこれだけの史料に目配りすることができたのは、著者が20代の初めにオランダで開催された世界キリスト教青年会議に出席し、そのまま日米交換学生としてアメリカで3年間を過ごし、神学者のラインホルト・ニーバーに師事したという経歴にあったろう。武田は1942年にニーバーにアメリカに残ることを進められたが、同じ日人として苦難をともにするという覚悟の下に、交換船で日に帰国した。しかし、帰国後、日YWCAに就職し、終戦後も、その延

  • 尚育王の「書」発見 1838年、国宝級 - 琉球新報デジタル

    1838年に書かれたとみられる尚育王の漢詩(尚厚さん提供) 書家としても知られる第18代琉球国王・尚育の直筆による漢詩の書が、このほど神奈川県鎌倉市で見つかった。尚育王の孫に当たる漢那(旧姓・尚)まさ子さんが継承し、その孫の肇さん(73)=鎌倉市=が保管していた。 肇さんから書を託され補修を進めている沖縄美ら島財団によると「これまでに国宝に指定された尚家の文化財と、同程度の価値があると思われる」という。 書には尚育の署名と冊封使・林鴻年(りんこうねん)の雅号(勿邨)があり、林が沖縄に滞在した1838年、尚育が書の指導を受けていた林に宛てて書いたとみられる。 漢詩は「紫禁仙輿詰旦來 青旗遙倚望春臺」(皇帝のみこし=紫禁の仙輿=は早朝に来る。青い旗がはるかかなたより近づくのが春台=高台=から望める)などとつづっている。 末尾の署名部分には「勿邨大人 雅正 中山王 尚育」(勿邨大人=林鴻年=に

    尚育王の「書」発見 1838年、国宝級 - 琉球新報デジタル
  • アマゾン、出版社「格付け」 電子書籍、有利な契約優先:朝日新聞デジタル

    ネット書店最大手のアマゾンが、電子書籍の販売条件で出版社を「格付け」し、アマゾンに有利な条件で契約した出版社の書籍を、読者に優先的に紹介する新たな仕組みを導入したことが分かった。出版社は「市場の支配力を背景とした脅しだ」などと反発。米国や欧州でも出版社や作家によるアマゾンへの抗議が広がっており、対立が浮き彫りとなっている。 アマゾンが今春、出版各社に提示し、夏から順次始めている。出版社がアマゾンに支払う販売手数料の高さ、電子書籍の品ぞろえの充実度などに応じて出版社を4ランクに分け、ランク上位の社の電子書籍をホームページ上で目立たせたり、読者の購入履歴などに応じて「おすすめ」としてメールなどで紹介しやすくしたりする仕組み。 紙のでもアマゾンに有利な条件の出版社のを優先的に読者に薦めているが、成長市場の電子書籍では紙よりも優先度に差をつけている。格付けが下の出版社の書籍は読者の目に触れにく

    アマゾン、出版社「格付け」 電子書籍、有利な契約優先:朝日新聞デジタル
  • 有識者会議 国立公文書館の在り方で中間提言 NHKニュース

    国の公文書を所蔵する国立公文書館の機能や施設の在り方を検討している政府の有識者会議は、インターネットを通じた情報提供を進めることや、新たな施設を国会周辺に建設することが望ましいなどとする中間提言をまとめました。 東京・千代田区にある国立公文書館は、日国憲法の原やポツダム宣言を受諾した終戦の詔書など多くの公文書を所蔵していますが、建物が老朽化し、収納スペースも手狭になっています。 このため、政府は大学教授らをメンバーとする有識者会議を設置し、国立公文書館の機能や施設の在り方を検討してきました。 有識者会議がこのほど取りまとめた中間提言では、国会が所有する公文書も国立公文書館に移管し、立法、行政、司法の三権すべての公文書を保存して利用できるよう提言しています。 また、公文書にいつでもアクセスできるようインターネットを通じた情報提供を進めることや公文書の展示機能の強化などを求めています。 さ

    有識者会議 国立公文書館の在り方で中間提言 NHKニュース
  • 柿衞文庫開館30周年 芭蕉生誕370年記念 秋季特別展 芭蕉ー30年間の新出作品を中心に 【平成26年9月13日(土)~11月3日(月・祝)】

    トップページ > 展覧会のご案内 > 柿衞文庫開館30周年 芭蕉生誕370年記念 秋季特別展 芭蕉ー30年間の新出作品を中心に 【平成26年9月13日(土)~11月3日(月・祝)】 柿衞文庫開館30周年 芭蕉生誕370年記念 秋季特別展 芭蕉ー30年間の新出作品を中心に 【平成26年9月13日(土)~11月3日(月・祝)】 今秋、柿衞文庫では開館30周年を記念した特別展を開催します。 テーマは芭蕉。1984年の開館以来、30年間に発見された資料50点余と、従来よく知られている名品約30点を柿衞文庫に一堂に集めて展示公開します。 柿衞文庫の創設者岡田利兵衞(号 柿衞)は、芭蕉の筆蹟研究の第一人者でもありました。文部大臣賞を受賞した著書『芭蕉の筆蹟』は現在もなお、芭蕉研究における基文献として位置づけられています。奇しくも芭蕉生誕370年となる年、芭蕉の直筆を心ゆくまでお楽しみいただく機会と