広島県立美術館と広島市立中央図書館は,この度,初めての連携企画事業として,「江戸の広島をめぐる名品展」を開催します。 広島県立美術館の敷地に立地していた,我が国最初の私立美術館とされる浅野家「観古館」が,大正2(1913)年10月15日に開館して,今年で百年目を迎えます。 「観古館」は,年間4万人を超える入館者を集めていましたが,昭和14(1939)年,浅野家から広島県に縮景園とともに寄附され,昭和20(1945)年に原爆で焼失しました。 一方,大正15(1926)年に建設された「浅野図書館」は,昭和6(1931)年に広島市に寄附されましたが,同様に原爆で焼失しました。広島市立中央図書館(旧浅野図書館)が所蔵する「浅野文庫」には,江戸時代に西国有数の城下町として栄えた広島の歴史・文化を伝える,き少価値の高い貴重な和漢の古典籍や図記類が数多く伝存しています。 本展では,「観古館」開館