受賞したアイデアは「視覚障害者のための歩行支援システム」というものですが、このチームが最初に提示したアイデアは、「人が押す必要のない、自動運転で移動するベビーカー/キャリーケース」でした。 混雑した場所や、公共交通網におけるベビーカーの扱いはネット上でもよく話題になりますが、その課題をテクノロジーで解決できるのではないか? というのが出発点です。一方で、視覚障害者も交通弱者であり、「移動が困難な人を支援する」という面では、共通するアイデアではあります。しかし、なぜアイデアのターゲットをここまで大きく変えられたのでしょうか? アイデアに見切りをつける瞬間 メンター役を務めるタムラカイさんから、「親は子どもを自動ベビーカーに預けたいと思うかどうか、ユーザーの気持ちや体験をなにより大切に考えて」と指摘されたチーム。チーム外の視点を取り入れることで、クリティカルなポイントに気づける。 自動ベビーカ
