ソフトウェア工学研究会パターンワーキンググループは5月23日、早稲田大学理工学部で設立記念セミナーを開催した。主査は豆蔵会長の羽生田栄一氏。ソフトウェアのパターンに関する実践、研究、学際の3つのタスクを通した活動を開始するとともに、ソフトウェア開発と共通項の多い建築分野のエンジニアとも共同活動やフィールドワークなどを展開していく予定。 今回の設立記念セミナーで基調講演の演壇に立ったのは、建築家であり「まちづくりカンパニー・シープネットワーク」でパターンランゲージを用いたコミュニティ・デザインを追求する中埜博氏。 UCバークレー校で、パターン・ランゲージの創始者として著名なC.アレクサンダー氏に師事した経歴を持つ中埜氏は、街の構造とその街の住人の関係を例にあげながら、街の住人にとっての理想的な街づくりのプロセスを、自身の体験を通して解説した。 「個々の住人の小さな願いをボトムアップ方式で合意