国民年金の保険料未納者が2008年3月末現在で433万人と、加入者全体の23.6%を占めることが、厚生労働省の「08年国民年金被保険者実態調査」でわかった。未納者は05年の前回調査より62万7千人減った。低所得などを理由に保険料支払いの免除を申請した人が58万4千人増えたのが要因だ。 調査は3年に1度で、未納者は06〜07年度中に一度も払っていない人。未納の理由は「保険料が高く、経済的に支払うのが困難」が64.2%で最も多く、次いで、「年金制度の将来が不安・信用できない」が14.3%だった。 05年に低所得者の保険料納付を免除する制度の所得要件を緩和したことなどから、申請者が計412万2千人に達した。だが、保険料を追納しなければ、受給する年金の増額につながらないという。 厚労省がまとめた公的年金の事業概要では、公的年金の加入者数は09年3月時点で、6936万人。現役世代の人口減少の影