□11月17日、東京・千駄ケ谷のミウラ・ドルフィンズ 領土を失えば環境も守れない とことん「現場主義」である。地球温暖化で融解の危機にあるヒマラヤやキリマンジャロの氷河から、南太平洋で水没の危機が叫ばれるツバル。戦没者遺骨収集のフィリピン、沖縄。エベレストや富士山での清掃登山…。 野口健さん(37)は、疑問を感じたらまず現場へ飛び、「自分の肌で感じること」をモットーにしている。 「現場に行かなきゃ分からないことがたくさんある。そして現場で“見てしまったら”どうしても“背負ってしまう”んですよ」。そうして背負い込んだテーマは年々増えてゆくばかり。この日の報告会には、野口さんの幅広い活動でつながりができた、さまざまなジャンルの人たちが集まった。 プロスキーヤーで2008年に75歳でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さん(78)は「冒険家」としての大先輩。「僕らはなかなかできなかったんだが、ヒ