◇選挙で党の公認取りやすい--世襲派・河野太郎衆院議員 ◇議員の私有財産化は問題だ--たたき上げ派・鈴木宗男衆院議員 ◇自民党は自ら身を削らないと--改革を主導・菅義偉衆院議員 麻生内閣の現閣僚17人のうち11人を世襲議員が占めている(写真は昨年9月の組閣時。現在、国土交通相は中山成彬氏から金子一義氏に代わった)=小出洋平撮影 民主党が世襲候補を制限する方針を決め、自民党にも制限する動きがある。自民党衆院議員の約4割、閣僚17人のうち11人は世襲だ。ではどんな仕組みで世襲され、弊害はあるのか。世襲議員とたたき上げ議員らにそれぞれの言い分を聞いた。【中山裕司】 「親族は党の公認をとりやすい」と話したのは自身3世の自民党衆院議員、河野太郎さん(神奈川15区)。党務にかかわった時、引退する議員の親族を派閥が主導して公認させる場面を目の当たりにした。「派閥は議員が引退して空く選挙区を派閥のものと思