「知らなかった」では済まされない-そう思わずにはいられないほど、今の沖縄の状況が危機的であることを教えてくれる一冊である。 著者は、神戸大学大学院で日本政治外交史を学んで博士号を取り、大阪大学で准教授を務めた後、在沖縄米海兵隊政務外交部次長となった知日派だ。違法な基地反対運動の実態とメディアの誤謬(ごびゅう)を世に知らせるべく、一部始終が映った映像を外部に提供して海兵隊を去ることになったことをご存じの方も多いだろう。 沖縄在住の著者が告発する沖縄の政治、メディア、基地反対運動の実情は驚くべきものだ。翁長雄志知事が国連で「沖縄の人々は自己決定権(=民族自決権)や人権をないがしろにされている」と声高に主張し、沖縄を代表する新聞が「植民地的支配からの解放と人権保護を求め、沖縄は今、自己決定権の獲得、行使を希求している。日米という大国を相手に非暴力の闘いを挑んでいる」と書き、中国が沖縄独立を「後押
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