山口県下関市で11月28日に開かれた長州「正論」懇話会の第6回講演会。京都大名誉教授、中西輝政氏の「激動する世界と日本」と題した講演内容は次の通り。 ■「日中首脳会談は日本の外交的勝利」 世の話題は(12月14日の)衆院選です。10月末までは「解散の大義」は見えませんでした。ですが11月10日にAPEC首脳会談がありました。 にこやかに語りかける安倍首相に、中国の習近平国家主席は仏頂面です。中国と日本とは、国家の品格が異なると全世界が知ってしまったのです。 中国側は両国の首脳会談の実現には靖国参拝を控える▽尖閣諸島の領土問題を認識せよ-この2つの条件を突きつけてきました。 ですが、APECは多国間の場であり、日本の首脳だけ会わないとしたら、主催国としてのメンツが地に落ちてしまうと中国側は考えたのでしょう。 消息筋によると、中国側は安倍首相の訪問キャンセル、もしくは、他国の前で中国のメンツを