朝鮮学校への補助金支出をめぐる問題で、神奈川県は28日、北朝鮮による日本人拉致事件について、学校側に対し適正な授業の継続と平成25年度の教科書改訂時にはっきり記述することを求める要請を文書で行ったことを明らかにした。 県議会で3月、朝鮮学校補助金を計上した今年度当初予算案が可決された際に、授業の継続と改訂時の記述を学校側に要請するよう付帯意見が付けられたのに対応し、5月17日に学校側に要請文書を手渡した。県によると、学校側から「適正な授業を継続し、教科書編纂(へんさん)委員会に引き続き見直しの要望を行う」との回答を得たという。 県は今後、拉致問題に関する授業の参観を継続して実施するとともに、朝鮮学校が教科書を改訂する際の参考となるよう、新たな学習指導要領やこれに基づく検定教科書の記述に関する情報を提供する。