最近、「災害とジェンダー」(丹羽雅代著、『ジェンダー史学』第8号、2012年)という論文を読んで知り、ちょっと感動したこと。 ソウルでは水曜日ごとに、元「慰安婦」への日本政府による謝罪と賠償を求めるデモが行われており、先頃1000回を超えた。昨年、3月11日の東日本大震災後の最初の水曜デモの際、元「慰安婦」のハルモニたちが「被災した人たちが気の毒だ・・・なんとか被災地の女性を元気づけたい」と封筒にお金を入れて支援者たちに託し、募金活動を促されたという。 このおばあさんたちは、日本政府には厳しく謝罪を求めても、それと日本の苦労している人たちとを峻別し、いち早く後者に寄り添う行動を取られている。 このお金を託された日本の女性たちは、被災した女性のための「P(パンツ)プロジェクト」を考えだした。着の身着のままで被災して、プライバシーの確保されない避難所に暮らす女性たちに、自分が使いたいと思うサイ