小笠原・伊豆諸島(東京)周辺で中国のサンゴ密漁船が急増している問題で、太田昭宏国土交通相は4日の閣議後会見で「台風20号の接近で中国漁船が小笠原諸島に避難してきた場合でも上陸させない」と述べ、避難目的での乗組員の上陸を認めない方針を明示した。3日現在、小笠原諸島周辺に103隻、伊豆諸島周辺に102隻の計205隻が確認され、密漁が横行している状態に変わりはない。 周辺では6日に大型で勢力の強い台風20号が接近するとみられ、島民の間から台風回避を口実に中国船団が島に近づくことを懸念する声が高まっている。 海上保安庁は、国際慣習に従い台風接近や船体の大規模な損傷などやむを得ぬ場合に限り、領海内の沖合で外国船の停泊を認めている。今回のケースでは、仮に小笠原諸島付近で中国漁船が停泊する場合は海上保安官が漁船への立ち入り検査を行い、乗組員が上陸しないよう24時間態勢で監視下に置くとしている。 海保は現
4日午後0時20分ごろ、京都市左京区の京都大吉田南キャンパスで、京都府警警備2課の男性警察官が京大の学生とみられる数人に取り囲まれ、約3時間半後に解放された事案を巡り、事実関係を調査していた京都大の杉万俊夫副学長は同日午後9時前、「本日、警察官が無断で大学構内に立ち入ったことが分かりました。事前通告なしに警察官が構内に立ち入ることは誠に遺憾です」とのコメントを発表した。
赤旗まつり恒例の不破哲三社会科学研究所所長の「科学の目」講座(3日)の今回のテーマは「『科学の目』で『日本の戦争』を考える」。開会2時間前から並んだ人らで、用意した1500席が開場早々に満席、第2会場まで人があふれ、参加者は不破氏の話に真剣に聞き入りました。 不破氏は最初に「来年は第2次世界大戦の終結70周年。この日を日本国民がどういう立場で迎えるか、世界が注目しています」と語り、「『靖国史観』の信奉者が政府を乗っ取っている今日、日本の戦争の実態を事実に基づいて科学的につかむことは、日本の前途を左右する根本問題です」と述べ、本題に入りました。 侵略の事実 公文書が証明 「歴代の自民党政権は『戦争の性格は歴史家が決める』で逃げてきました。しかし、日本の戦争の性格の判定は簡単明瞭。武力で領土拡大をはかるのが侵略戦争です。その尺度で見たらどうでしょうか」 不破氏はこう述べ、1931年から45年ま
「短視眼的自国史観」だけでは本質を見誤る 国際情勢というのは、ミクロに見るかマクロに見るかという「視点」によって、随分と変わってくるものだ。どちらの視点も重要だが、欲を言えば複眼的に見るのがベストだろう。 国際情勢というのはまた、自国の立場から見るか相手国の立場から見るかという「視点」によっても、随分と変わってくるものだが、こちらもやはり、複眼的に見るのがベストだろう。 前置きが長くなってしまったが、先週、10月28日、29日に北朝鮮の平壌でおこなわれた「伊原訪朝団」に関する話である。洪水の如く流れた日本の報道を見ていると、「ミクロに自国から見た報道」ばかりなのだ。 つまり、「日本側は拉致問題についてうまく主張できたか」という視点でばかり報道しているのである。もちろん、それは大事なことではあるけれども、外交には相手がいて、相手の周辺にはまた複数の別の相手がいるのだから、このような「短視眼的
「短視眼的自国史観」だけでは本質を見誤る 国際情勢というのは、ミクロに見るかマクロに見るかという「視点」によって、随分と変わってくるものだ。どちらの視点も重要だが、欲を言えば複眼的に見るのがベストだろう。 国際情勢というのはまた、自国の立場から見るか相手国の立場から見るかという「視点」によっても、随分と変わってくるものだが、こちらもやはり、複眼的に見るのがベストだろう。 前置きが長くなってしまったが、先週、10月28日、29日に北朝鮮の平壌でおこなわれた「伊原訪朝団」に関する話である。洪水の如く流れた日本の報道を見ていると、「ミクロに自国から見た報道」ばかりなのだ。 つまり、「日本側は拉致問題についてうまく主張できたか」という視点でばかり報道しているのである。もちろん、それは大事なことではあるけれども、外交には相手がいて、相手の周辺にはまた複数の別の相手がいるのだから、このような「短視眼的
民主党の海江田万里代表は4日の記者会見で、枝野幸男幹事長が「革マル派活動家が相当浸透している」とされるJR総連などから政治献金を受けていた事実をフェイスブックなどで取り上げた安倍晋三首相に対し「誹謗(ひぼう)中傷を繰り返している」と批判した。 海江田氏は「首相は全く国民の声を聴いていない」とも非難した。ただ、JR総連などへの「革マル派浸透」は、枝野氏も閣僚として署名した平成22年5月の鳩山由紀夫内閣の答弁書で決定した事実だけに、海江田氏の「中傷」との批判自体が中傷となりそうだ。
安倍晋三首相は4日の参院予算委員会で、過去の週刊誌の記事を元に首相に対し「脱税疑惑」を尋ねた社民党の吉田忠智党首に対し「重大な名誉毀損(きそん)だ。議員として恥ずかしくないのか。全くの捏造(ねつぞう)だ」と激しく反論した。 吉田氏は「政治とカネ」の問題を追及する中で、首相に関して平成19年に週刊誌が報じた「相続税3億円脱税」疑惑について事実かどうか尋ねた。 ところが、「もう時効だが…」と述べた吉田氏に首相は激しく反応。「まるで犯罪者扱いではないか。失礼だ。答弁できない」と発言の撤回を求め、審議が中断した。 結局、吉田氏は「断定的に申し上げたことは申し訳ない」と陳謝。これに対し首相は「こんなことに時間を使うことに国民もうんざりしていると思う。いくら質問とはいえ、慎んでほしい」と不満そうだった。
下村博文文部科学相は4日の参院予算委員会で、ゴルフ場利用者に課せられるゴルフ場利用税について「生涯スポーツであるゴルフの振興を考えると廃止すべきだと考えている。文科省として廃止を総務省に要望し、関係団体とも連携して廃止への理解を深めて参りたい」と述べた。 下村氏は「スポーツの中でゴルフだけが唯一、施設の利用に伴い課税され、なおかつ消費税との二重の課税がある」と指摘した。 また、麻生太郎副総理兼財務相は利用税が地方自治体の税収となっていることを念頭に「仮に消費税が来年10月から上がるとなれば地方税も増える。(廃止するには)良いタイミングかなという感じはする」と述べた。ただ、「総務省の所管だ」とも繰り返し語った。 いずれも松沢成文氏(みんな)の質問に答えた。
稼働開始から40年がたつ原発をめぐり、政府が廃炉を後押しするための検討に入った。計画的な廃炉の実現に向け、原発が立地する自治体への支援を含めて万全の環境を整備すべきだ。 問題なのは廃炉ばかりが先行して議論され、原発の建て替えなど新増設の具体論がみえないことである。これでは低廉な電力供給や原子力技術の継承などに影響が出かねない。 政府は今年4月に決めたエネルギー基本計画でも、原発の新増設を明記しなかった。日本が安定的にエネルギーを確保するためにも、原発の廃炉と新増設は一体で議論を進めてほしい。 民主党政権時代に改正された原子炉等規制法は、原発の運転期間を「原則40年」と定め、原子力規制委員会が認めれば最大20年の運転延長ができるとした。すでに全国48基の原発のうち、関西電力美浜1号機など7基は稼働開始から40年前後が経過している。 ただ、運転延長には追加的な安全対策を講じる必要があり、審査に
ショートショート(掌編小説)の名手だった星新一の作品には、多くのロボットが登場する。バーのマスターが趣味で作ったという『ボッコちゃん』もそのひとつだ。完全な美人ではあるが、頭は空っぽに近い。 ▼現代のロボットの頭のなかには、人工知能と呼ばれる頭脳が詰まっている。たとえば、国立情報学研究所などが開発した「東(とう)ロボくん」は、東京大学合格をめざして猛勉強中である。 ▼昨年に続いて挑戦した、大学入試センターの模試の結果は、残念ながら合格ラインに遠く及ばなかった。とはいえ偏差値は昨年を上回り、国公立大4校、私立大472校で、合格可能性が80%以上の「A判定」が出ている。 ▼それにしても最近の人工知能の進歩には、目を見張るものがある。1997年に、チェスのチャンピオンを破ったニュースは世界を驚かせた。ただチェスよりはるかに複雑なルールをもつ将棋では、プロ棋士に勝つのはとても無理だ、と言われてきた
NHKの退職者有志が籾井勝人会長の辞任や罷免を求めて気炎を吐いている。NHKへの申し入れに加え、最近は手弁当で会長辞任を求めるはがきを作り、一般人に配ってNHKへの送付を求めるなど草の根運動化。こうしたOBの運動への批判も相次いでおり、局内からは困惑する声が上がっている。 NHKの退職者有志は10月23日、籾井会長の辞任や罷免を求める報告書と約1400人分の賛同者名簿をNHKに提出した。退職者有志は7、8月にも同様の申し入れを行っており、運動は長期化してきた。 有志が問題視しているのは籾井会長の今年1月の就任記者会見での発言。「政府が右と言うのを左とはいえない」「(慰安婦問題は)日韓基本条約で解決済み」といった発言について「見識、感性から見てNHKトップの任に堪える人物とは考えられない」などと申し入れ書で訴えている。 これに対し、籾井会長は9月の記者会見で「罷免要件があるなら経営委員会が取
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