立憲民主党の野田佳彦元首相は25日、衆院本会議での安倍晋三元首相への追悼演説後、国会内で昭恵夫人と面会し、原稿を手渡した。野田氏が「大変荷が重かったが、一生懸命務めさせていただいた」と述べると、昭恵夫人は目に涙を浮かべ「野田先生にお願いして良かった。主人も喜んでいるでしょう。原稿を仏壇に供えたい」と謝意を示した。面会後、野田氏が記者団に明らかにした。 安倍氏について「憲政史上最長の首相在任期間で、非常に存在感が大きかった」と振り返った。 野田氏は演説開始前、遺影を手に傍聴する昭恵夫人に壇上から深々と一礼。演説では「もしかするとあそこで聞いているかもしれない」と、安倍氏の議席だった方向にたびたび視線を向けた。演説を終えると拍手が響く中、再び昭恵夫人に頭を下げた。 野田氏は面会時、衆院が用意し安倍氏の席だった場所に飾られていた白いカーネーションを昭恵夫人に手渡した。 「勝ちっ放しはないでしょう