前回このブログで、「米軍がイラクから撤退するとイラク内政が不安定化するかも」、と書いた。 内政面での懸念については、以前から指摘されていたことなので、さほど驚くに値しない。それより、「予想はしていたがここまで露骨にやるか」というのが、イランの動向だ。 昨年11月にIAEAが「イランは核兵器開発を推進」と明記した報告書を発表、それを受けて12月31日にオバマ政権は、より厳しい対イラン制裁法を制定した。世界各国にイラン中央銀行との取引を禁ずるもので、イラン原油を輸入する西欧、日本などは米国の制裁対象となりうる。代替原油をどこから調達するか、早くも日本政府はサウディアラビアなどに打診している。 これに対して、イランは負けじと強硬姿勢を貫いている。年末からイラン政府高官は「制裁が課されたらホルムズ海峡を封鎖する」と警告してきたが、年明けすぐに同海峡で軍事演習を実施、ミサイル発射実験などを行った。さ
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