不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 展覧会名狩野芳崖 悲母観音への軌跡-東京藝術大学所蔵品を中心に会期2008年8月26日(火)-9月23日(火・祝)会場東京藝術大学大学美術館 展示室1,2(地下2階展示室)詳細情報東京藝術大学大学美術館HP「狩野芳崖 悲母観音への軌跡-東京藝術大学所蔵品を中心に」 狩野芳崖の絶筆『悲母観音』は、日本画の幕を開けた記念碑的作品といわれています。 僕らはいま「日本画」の存在を疑いませんが、芳崖の『悲母観音』以前に「日本画」などというものは存在しなかったのです。 日本画という名称自体は明治初期の東京美術学校の「日本画科」のために、とりあえず岡倉天心によって用意されたものにすぎなかった。洋風画(洋画)あるいは「西洋画科」との対比のためである。それまでは日本画などという言葉はなかった