マーケティングの大家フィリップ・コトラーは、次のように述べている。「マーケティングは時代とともに進化を続けている。特に、マーケティングの中における『ブランド』の位置づけは激変したと言ってよい。私がマーケティング・マネジメントの第一版を書いたのは1967年だが、そのときにブランド論に割いたのはたったの2ページだった。ブランドとは何かについて定義しただけである。正直なところ、ブランドが今日のように重要な要素になるとは想像すらしていなかった」。 今日、「ブランド」は商品・サービスの付加価値の源泉として大変重要であることは言うまでもない。1990年代、品質で日本に負け、コストで中国に負けと、八方塞がりだった韓国サムソン電子は、悩みに抜いた結果デザインを核に企業ブランドを再構築することで付加価値の創造を試みた。 グローバルブランド作りが苦手な日本企業 その試みは功を奏しインターブランドのブランドラン