私の友人にアディクションの話をすると、ほぼすべて同じような反応が返ってくる。「え、アディクションってコーセーなの?知らなかった」。実は、これは、コーセーの狙い通りの反応だ。コーセーの幹部は、こうした反応を聞くと、「しめしめ」と笑ってしまうのだという。 元々、外資系のブランドではこうしたブランド設計が少なくない。例えば、「クリニーク」や「ボビイ ブラウン」「ドゥ・ラ・メール」などは、米エスティー・ローダー傘下のブランド。「ランコム」や「メイベリン ニューヨーク」などは仏ロレアル傘下のブランドだ。一方、国内を見れば、「マキアージュ」や「エリクシール」と聞くと、資生堂のイメージが強い。あくまで記者が周囲の友人に聞いただけなので、「マキアージュが資生堂だとは知らなかった」という方もいるかもしれないが。 コーセーは、その有り様を、変えた。外資系ブランドに近づけたと言ってもよい。アディクションや、コス
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