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ブックマーク / blog2.wowow.co.jp (2)

  • Talkin'シネマニア!|WOWOWオンライン 真夏のホラー特集「遊星からの物体X」(添野知生)

    <『遊星からの物体X』は、なぜ奇妙な映画なのか> 何度見ても思うことだが、『遊星からの物体X』は奇妙な映画である。そもそもこれはどんな映画なのか? SF映画にしては暗い恐怖の影が全体を覆っているし、ホラー映画にしては理詰めに過ぎる。大作映画のようでもあり、低予算映画のようでもある。アンサンブル演技によるノースター映画で、女性の出演者はゼロで、商業映画としてはあまりにも素っ気なさ過ぎる。ベテランのような達意の演出と、子供のように野心的な見せ場が同居している。全体にバランスを欠いて、見る者を安閑とさせるところがない。そして、公開時は『E.T.』に完敗して大ゴケしたはずなのに、いつの間にか名作の評価が確立されている。 劇中の焼け焦げた死体のように2つに引き裂かれた(あるいは2つが溶け合った)、この奇妙なありさまは、すべからく、監督ジョン・カーペンターが、ひとつの身に2種類の愛情を抱え込んでいたこ

  • Talkin'シネマニア!|WOWOWオンライン

    闘争の線を引け ― 特集:反骨の映画監督ロバート・アルドリッチ MASTERS OF WAR 常に男たち、女たちの意地と誇りをかけた命がけの闘い、サヴァイヴァルの様子を正面から見据えて骨太なタッチで描き続けた、戦後ハリウッドきっての活劇映画の名匠、ロバート・アルドリッチ(1918―1983)。文字通りの戦場や無法の西部、灼熱の砂漠、闘技場は言うに及ばず、彼がその眼差しを向けると、深夜のハイウェイやビーチハウス、老女たちの暮らすゴシック風の邸宅、はたまた貨物列車などが、たちまち激烈な闘争の場=アリーナへと変貌する。弱肉強の待ったなしの冷酷非情な論理が支配するその極限状況下で、アルドリッチ映画の主人公たちは、彼らを取り巻く周囲の連中の剥き出しのエゴや憎悪、敵意にさらされて深く傷つき、時には遂に息絶えることになろうとも、最後まで決して諦めることなく必死に闘い続けるのだ。 そして、ほかならぬアル

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