自民党の圧勝に終わった12月16日の衆議院選挙。この総選挙がもつ意味とは何か。そして、新首相が、日米関係など外交面で取り組むべきテーマとは何か。ブッシュ政権で国家安全保障会議(NSC)の日本・朝鮮担当部長などを歴任し、現在、米国の有力シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)でアジア・日本部長を務めるマイケル・グリーン上席副所長に聞いた(インタビューは選挙前に実施)。 ※グリーン氏の日本政治に関するインタビューはこちら 安倍氏のある種のタフさが評価された ――自民党の勝利は、安倍総裁の歴史、防衛、外交に関する考えが支持された結果と考えるべきでしょうか。それとも、他にいい選択肢がなかったため、消去法的に自民党が選ばれたのでしょうか? 安倍氏が自民党の総裁に選出されたのは、外交政策に負うところが大きい。総選挙での自民党の勝利は、有権者が外交政策に関する安倍氏の考えを支持していることを示唆する
![安倍政権が、外交でやってはいけないこと](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f753d1939245602cb2088ab80c836e89568a239a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F8%2F1200w%2Fimg_e8b03cfa2dfeddd9349450483e32d2d499193.png)