■「若手に悩んだことがある」は73% 企業の「教育力」に衰えは? 「十分理解していると思って任せたが、ちょっとしたことが抜けて事故につながりそうになった」「同じ失敗を何度も繰り返すので、もしかしたら自分の教え方がまずいのかと悩んだ」……そんな声が聞こえてくる。 Tech総研が2004年12月にエンジニア300人に行ったアンケートによれば、「若手・新人の指導や扱いに悩んだ経験がある」人は全体の73%(図1)。年齢が上がるとその比率も上がり、25~29歳では60%なのが、40~44歳では81%となっている。悩みの内容は、「コミュニケーションがうまく取れない」が40%と最も多く、「相手のスキル・能力に合わせた指導ができない」「なかなか相手が成長しない」「自分と同じレベルを期待しすぎた」などが続く(図2)。 しかし、近年耳にする若手指導の悩みには、これまでとは違う特性も見られる。 「最近とある大手