豊田通商と近畿大学は5日、完全養殖技術で育てた「近大マグロ」の海外への輸出を本格的に始めると発表した。今秋から東南アジアなどで拡販を進め、2020年には海外で年間2000匹の輸出を目指す。世界的に天然資源の保護に対する関心が高まるなか、持続可能な完全養殖に注目が集まっており、技術力をアピールして拡販していく。 「近大マグロ」は卵から稚魚、成魚に成長するまでをすべて養殖で行うクロマグロ。近畿大学が02年に完全養殖技術を開発して脚光を浴びた。 現在は豊田通商と近畿大学の養殖施設で生産しており、17年は3500~4000匹を生産する見通しだ。生存率を高めるなどの手法で、20年には年6000匹まで生産能力を高める計画。これに合わせて、海外での販売を拡大させていく。 海外での販売は豊田通商が担い、東南アジアのレストランや小売店などに売り込んでいく。マグロだけでなく、近畿大学が技術支援して食縁(和歌山
![豊田通商、近大の養殖マグロを海外に輸出、20年に年2000匹 :日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/65876f938b7c7a7b1e000839e1ec903868c256a5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.nikkei.jp%2Frelease%2Fv3.2.11%2Fparts%2Fds%2Fimages%2Fcommon%2Ficon_ogpnikkei.png)