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鳥越俊太郎「4度のがん手術を支えた『方丈記』の死生観」
私はがん患者の多くが受ける「告知」という洗礼を受けていない。いきなりがんを「目撃」してしまったか... 私はがん患者の多くが受ける「告知」という洗礼を受けていない。いきなりがんを「目撃」してしまったからだ。 最初の異変はビールがまずくなったこと。2005年夏のことだ。便に赤いものが混じっていることにも気づいた。便器が真っ赤になる日もあった。「がんではないか」という不安がよぎった。が、長年の痔持ちゆえに「鮮血だから痔による出血」と勝手に心に言い聞かせ、事態を直視しなかった。 そのうちに左下腹部が重たいと感じるようになり、下痢、便秘が続いた。「やっぱりおかしい。何かある」と、心の底でアラームが鳴り響いた。ここに至って同年9月30日、ようやく東京・虎の門病院の人間ドックに入った。



2016/07/13 リンク