【独自】八十二銀行の「利益供与疑惑」発覚！株主提案したファンドに投資を打診、懐柔を画策か

株主総会2025 6月の株主総会シーズンに向け、企業と株主の駆け引きが活発化している。株主提案を受けた企業数は近年、過去最多を更新し続けており、2025年もその勢いは衰えそうもない。取締役選任の賛成率が低迷する経営トップの交代も起こり得る。株主総会を巡るさまざまな動きを、取材で明らかにする。 バックナンバー一覧 長野県の地方銀行である八十二銀行が、昨年の株主総会で株主提案を行ったファンドに対し、総会直後に投資を持ち掛けていたことが分かった。会社法で禁じられた「利益供与」に当たる可能性があるとファンド側は問題視し、今年6月開催予定の株主総会で、情報開示を求める株主提案を出したことも判明した。 株主提案したアクティビストに 八十二銀行が取った驚きの行動とは？ 会社法の第120条では、株主の権利行使に関し、会社が特定の株主に対して利益を供与することが禁じられている。かつて総会屋対策として会社が金