「失われた30年」の原因を作った「自民党のゾンビ企業温存」政策…いま日本経済再生のために「本当に必要なこと」（飯田 一史） @moneygendai

日本の問題は解決しやすいG7の他のメンバー国に 20 年かけて追いつくにはどのくらいの成長が必要なのか。他の6カ国の時間あたり生産高が年に1％ずつ上がると仮定するならば、それに日本が追いつくには毎年2.5%成長が必要だ。これは1990年代の2.2%より少し高い水準まで回復すればいいだけである。そしてこのペースで成長すれば、将来の子どもの世代は親の世代の2倍豊かになり、租税基盤も拡大して無理な増税なしで高齢者を支えることができる。 家族経営以外の会社を設立する男性起業家の割合はOECD加盟国の平均3.9%程度、日本では1.4%。たった2.5%ポイント増えればいい。 カッツは最後にこう述べる。 「日本の問題は多くの点でアメリカなどが抱える問題よりもはるかに解決しやすい。本書で提案したような政策の多くは、政治的意思があれば容易に採用・実施できるものだ。これらを実施して経済的見返りが得られれば、さ