『社会学はどこから来てどこへ行くのか』出版によせて - 社会学者の研究メモ

今月（2018年11月）、四人の社会学者の対談集、『社会学はどこから来てどこへ行くのか』が出版された。私以外の三人は、社会学の世界に限らず高い認知度があって、どういったいきさつからか、そこに私も混ざっているのだが、いくばくか場違い感があるのは否めない。 社会学はどこから来てどこへ行くのか 作者: 岸政彦,北田暁大,筒井淳也,稲葉振一郎出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2018/11/14メディア: 単行本（ソフトカバー）この商品を含むブログ (1件) を見る 私はどちからといえば、他の三人と比べて制度としての社会学の世界に浸かっている度合いが強い。社会学会、家族社会学会、数理社会学会では面倒な≒重要な役を仰せつかっているし、大規模な調査プロジェクト(SSMやNFRJ）に参加しているし、そういったしがらみのなかで雑務に追われるのが日常だ。一日の仕事時間の1/4くらいは、広い意味では学会関係

[synopses]

最後の段落への長い前振りエントリ ＞いったい、「ふつうの社会学者」はどうやって知識の妥当性を確保しているのだろうか ／続きは本で／すごくタイムリーな出版タイミングで良いですね

[mukudori69]

北田先生と岸先生の対談だけよめます。http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641174412 ／まあ「ネットで悪口いってる人たち」は読まないんでしょうが。ここで話題にしてる「手続き論」についての増田さえ多分読んでない

[mahal]

「素人くさく」てもいいけど、学界として主張は異なる立場同士で共有する「手続き」の堅牢さみたいなものが昨今問われてるモノだと思うけど、そこへの回答にはなるもの…なのかな？

[Outfielder]

「フランス現代思想を取り込んだ抽象的な理論言説」そこが間違いだったんじゃね？

[hard_core]

サイエンスなら良いと思うがリテリチャーになりがちだから社会学は嫌われる。主観の学問だとおもう。学際的という便利な言葉で片付けるんだと思う。シカゴ学派的アプローチはアリだと思う。

[BigHopeClasic]

むしろ筒井先生が入っていないと他のお三方って「そもそも社会学者か？」って要らぬ詮索をされることになるから、存在が不可欠なように思う。

[tick2tack]

社会学の妥当性確保の話。書籍でもちょっと触れてるよと。/　社会学は生活人の認識に近いやり方をとってるために緩いものになりがちなので、知的誠実さを保つのも大変だよと

[KoshianX]

ほう、やっぱりフーコーだのポストモダンだのは黒歴史なのか。この本おもしろそうだなあ

[turanukimaru]

覚悟を決めてKindle版買ってみた。素人以前に工学系なので文系の素養が無い私にも読めると良いのだが。

[kurokawada]

宮台真司的社会学はさまざまな問題があったが、フランス現代思想に最初から批判的で、現在の社会学者やフェミニズム思想を顕名で名指しで強く批判している社会学者は宮台真司くらいしかいないというのもまた事実。

[iDES]

「ふつうの社会学者」はどうやって知識の妥当性を確保しているのか」。確かにどうやってるのだろう？　僕は量的調査では併存(外的)妥当性の担保ばかり考えているが、これはたぶん「ふつう」ではない。

[Ta-nishi]

社会学において、理論と経験則のバランスを取る難しさか。

[esbee]

真面目な社会学者の業績が評価されず、活用出来ていないとしたら、それは似非社会学者を持ち上げて放置して、また社会への関心を失おうとしている我々市民の側の問題でもあると思うよ

[p_shirokuma]

面白そう

[egamiday2009]

“知的に誠実であろうとする限り、緩さと距離化の違いがもたらす帰結に、向き合わないといけない…人々の概念に近い場所で思索し、かつ知識の妥当性をある程度確保しなければならない”

[ueshin]

社会学者に人格的？、常識的？にアレな人がいるという話ではないのね。社会学は異邦人の目になることだからと思うけどね。

[globalizer]

腐敗がひどいんだよな

[yumu19]

なるほど、面白そう。

[blueeyedpenguin]

おもしろそう。

[deadwoodman]

“それ自体多様で、異質な人々が交錯するところにあり、また時代と社会に応じて移ろいやすい。こういった社会問題にアプローチするには、もう少し人々の問い／方法／理論（概念）の方に近づいていく必要がある”

[cider_kondo]

本論はともかく、いままで社会学を巡る言説に違和感を自分が感じていた原因が、「この時代における日本の社会学」を「社会学」と全く別の脳内フォルダに入れていたからだと分かったので有意義な文章だった

[blue0002]

通称『社会学どこどこ』。電書にしようと思っていたのに、紀伊国屋に行ったら、なぜか缶バッジ付きの限定版あったから買っちまったじゃねえか

[y-wood]

この方が仮に真面目に研究している『そのあとはひたすら実証研究である』だろうが、他業界との研鑽はしてないとのこと。 / 某御仁は「本を出してなんぼ」らしく、ご多分に漏れず本の宣伝で。「やはり感」しかないかな

[osaan]

社会学とはOpposition Wissenschaft(抵抗する学問)であり、一切「役に立つ」ことはない。権力にも経済にも。それはテクノロジーのように夢や希望を与えるものではなく、人々の混乱と絶望を是とするものだ。

[takamurasachi]

おもしろい

[spade77]

昔の社会学は日本も含んて偉い人が多かったけれども、今はタダのタレント業に過ぎないよね。宮台真司あたりから社会学者はクズになったな。

[wwolf]

ほう

[mangakoji]

パリオなんとか

[soukasoukana]

フェミについて総括したほうが良い。

[nt46]

フェミでも入れるのが社会学ぐらいしかなかったばかりに。

[call_me_nots]

これがあれば今みたいな状況にならないんだろうけども→“知的に誠実であろうとする限り”

[agrisearch]

筒井淳也氏。

[gcyn]

『いうのも、人々の概念連関への参照、つまり距離が近いことは、社会学のある種の素人くささ、いい加減さにも結びついているからだ』『しかし、「素人くさく」あることは、それはそれでけっこう大変なのだ』

[htnmiki]

ちょっと興味持った