山口つばさ『ブルーピリオド』12 - 紙屋研究所

左翼運動、というか理想を掲げる社会運動にハマる理由の一つは、「たまり場」じゃないか、と1980年代に青春を過ごしたオールド左翼のぼくとしては力説したいところである（以下、年寄りの昔話っぽくなるのだが、そこはご勘弁願いたい）。 大学のサークルボックス（サークル部室・サークル部屋）や自治寮の部屋はその典型だ。高校までは見たことがないようなユニークな面々がいつ行ってもくだを巻いている。そういう中で尊敬すべき先輩とか同級生を見出して、こんな本があるんだぜとか教えられてうかうかと読んでしまうのである。 カリスマっぽい先輩でもいようものなら、その空間の虜だ。 何気にしゃべること、語ることがいちいち眩しい。 すげえ。面白え。こんな人がいるんだ。 美大生の物語『ブルーピリオド』は12巻で主人公・矢口八虎（やぐちやとら）が反権威主義芸術集団「ノーマークス」のたまり場に行くことになり、その魅力にハマってしまう

[tekitou-manga]

“たぶん最終的には批判的に描くんじゃないかと思う” そうしないと学校やめちゃいそうだよね八虎

[rjj]

この巻の感想をあちこち見てると、不穏さを感じ取れてないっぽい感想が散見されてちょっと怖い。

[y-mat2006]

20世紀の連合赤軍やオウム真理教とか経験しちゃって来てる目から見たら、八虎！逃げてー！って言いたくなるんだよなあ。そこが如何に居心地が良いように感じたとしても。

[twikkun]

しっかり引用含めまとめてくれていてありがたい。絵画教室編で社会に触れさせてからこっちに引っ張ってくる山口氏の確信犯っぷりに痺れる。

[sin4xe1]

こういう楽しいサークルは何か良くないことがあって欲しいみたいのももう割と飽きつつある

[tomex-beta]

大学と違ってみんな優しく居心地が良い。それなのになぜ不穏な空気を感じたのか。

[nomitori]

昔、明大（法政だったかも）の全学連に密着したドキュメンタリー見たことあるけど、すごい楽しそうではあった。委員長（かな）が柏原芳恵さんのファンだったような朧げな記憶。

[yosiro]

すごい不穏な展開でドキドキしている。でも、美大ではあるあるだなあ…とも思う。

[ymmtdisk]

そう、そうなんだよなあ。単行本購入してぱらぱらっとめくっただけで不穏な感じがして、まだ積ん読状態。考察が腑に落ちた感じがするので、そろそろ読むか……

[petitbang]

ふらっと訪れた個展で美大の教授が主催者に出身校を尋ねて八虎が反発する所とか上手く構成してるなと思った。理想的な環境に見えるが何か起こりそう…って所で連載が止まったので先が気になってしょうがない。

[zenkamono]

あの芸術集団の主、若い美人で人間的魅力があって人たらしで…ってこの前釈放されたばかりの「女王」重信房子を連想したがたぶん作者にそんな意図はなく、若い美人を中心とした集まりが実際にいくつもあるんだろうな

[uotocs]

何が問題かって何も描いてないところなんだよな

[dame_maru]

高校の時に遊びに行ってた場所がこんなんだった

[lont_in]

こういう話になったからしょうがないんだろうけど、お休み続いていて心配である

[yarumato]

“大学のサークルの先輩が語ることがいちいち眩しい。社会運動に出会い、意識が変わった。複雑さをそぎ落として本質をつかんだとも言えるし、逆に世界の多様性を切り捨ててオルグされた危険な瞬間だとも言える”