羨ましいだけでは語れない北欧の職場、働き方を形づくる「文化的知識の壁」とは何か（鐙麻樹） - エキスパート - Yahoo!ニュース

ノルウェーで働くキム・ヘイルさん（左）とニコライ・ストルテンベルグさん（右）。「休むのが当然」「ジェンダー平等が当たり前」。北欧の職場を支えるのは、制度だけでなく「文化的知識」という、外側の社会にいる人には見えない前提だった。筆者撮影 ワークライフバランス、ジェンダー平等、福祉制度。北欧のあり方に、私たちは何かを学ぶことができるのだろうか。 「北欧の働き方」をテーマに、ノルウェーで働くキム・ヘイルさんとニコライ・ストルテンベルグさんをインタビューする中で、ある言葉が生まれた。それがキムさんが発した「文化的知識の壁（a barrier of knowledge）」という概念だった。それはどのようなもので、いかに良くも悪くも北欧の職場環境を形成しているのだろうか。 文化的知識①当然の休息英国出身のキムさんは「ノルウェーでは『とにかく休みなさい』という文化がある」ことにカルチャーショックを受けた