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2023年7月20日のブックマーク (4件)

  • 映画「君たちはどう生きるか」を評価する - 紙屋研究所

    2回見た。1回目は一人で。2回目は家族で。 これは間違いなく、宮崎駿の最後の作品であろう。と予感した。 「まーた、これで最後最後詐欺だろ」という声も聞こえてきて、実際にそうかもしれないけど、そこが問題なのではない。 現在82歳となった宮崎駿。彼にとって、最後の作品が「風立ちぬ」(2013年)ということであったのだが、彼はこれではいけない、と思ったに相違ないのだ。知らんけど。 ぼくは10年前に「風立ちぬ」をかなり厳しく批判した。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com 「風立ちぬ」は一言で言えば「人間はそれぞれの時代を、力を尽くして生きている」として、「全体には美しい映画をつくろうと思う」という意図を貫いた映画となった。逆に言えば零戦を開発したという戦争の負の側面は糾弾されることもなく、あるいは何か昇華されることもなく、ただ不問に付されて終わってしまったのである。別にドキ

    映画「君たちはどう生きるか」を評価する - 紙屋研究所
  • 『君たちはどう生きるか』の感想【ネタバレあり】 | スタジオジブリ 非公式ファンサイト【ジブリのせかい】 宮崎駿・高畑勲の最新情報

    宮崎駿監督の10年ぶりとなる新作『君たちはどう生きるか』を観てきました。 ネタバレありありで感想を書いていくので、まだご覧になっていない方は、鑑賞後に戻ってきていただければと思います。 さて、2013年の『風立ちぬ』を最後に引退したはずの宮崎駿監督ですが、あるとき鈴木さんに「ジブリは映画を作らなきゃいけないよ」と言い出し、引退宣言も早々に2016年に『君たちはどう生きるか』の企画書が書かれます。2017年には制作開始と、延べ7年の歳月をかけて公開されました。 あまりにも待っている期間が長いために、同じ時間をループしてるんじゃないかと思いました。 『君たちはどう生きるか』の原案 なぜ引退した宮崎監督が突然引退を撤回したのか。 鈴木敏夫著『ジブリの文学』のあとがきには、宮崎監督はアイルランド人の書いた児童文学を読み、そのに刺激を受けたことから映画化を提案したといいます。 そのというのは明言

  • 『君たちはどう生きるか』を徹底考察 われわれ観客に対する宮﨑駿監督の“問いかけ”

    のアニメ界、映画界を長年にわたって代表し、イマジネーションに溢れた作品が世界から注目を浴びてきた宮﨑駿監督(先頃宮崎から宮﨑に改名した)。その引退作と見られていた『風立ちぬ』(2013年)から、短編作品『毛虫のボロ』(2018年)を経て、10年ぶりの長編作品として完成、公開された最新作が『君たちはどう生きるか』だ。 その圧倒的知名度を基に、メディアでの宣伝をおこなわないという奇策が、逆にミステリアスな印象を与え、その内容にさらなる興味を与えていた作『君たちはどう生きるか』の正体は、多くの観客に待ち望まれていた冒険ファンタジーだった。そこには、宮﨑監督がかねてよりその価値を主張していた「血湧き肉踊る漫画映画」としての娯楽性がつまっている。 一方で、黒澤明監督の『夢』(1990年)のように奇妙なイメージや謎に包まれた感覚的表現も数多く見られ、観客の反応のなかには「難解だった」という声も少

    『君たちはどう生きるか』を徹底考察 われわれ観客に対する宮﨑駿監督の“問いかけ”
    feather303
    feather303 2023/07/20
    “問題を裏に隠した“清浄なる世界”の裏の顔は、漫画版『風の谷のナウシカ』やビジュアルブック『シュナの旅』などで、すでに宮﨑が描いていたテーマだ。”
  • 【映画感想】君たちはどう生きるか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    2023映画館での鑑賞10作目。 三連休中のお昼過ぎの回を観賞。今回は長男と一緒に。 観客は200人くらいで、こんなに映画館の客席が賑わっているのを久しぶりに見た気がします。 これだけ大勢の人が観ていたにもかかわらず、上映中は、みんながこの作品の行方を見届けようとしているがゆえの静寂に包まれていたのが印象的でした。 僕もポスターのなんかちょっと気持ち悪い鳥の写真とだいたいの上映時間くらいしか予備知識はありませんでした。 そんなに積極的に観るつもりはなかったのですが、予定外に時間が空き、映画館が近くにあったので、それじゃあ、ネタバレが世間に浸透する前に話の種に観てみるか、という感じだったのです。 以下は完全ネタバレなので、未見の方は読まないことを強くおすすめします。 この作品が「まぎれもない名作である」とは思わないのですが、「よくわからないもの」をよくわからないまま観て、そこで自分が受け取

    【映画感想】君たちはどう生きるか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言