宗教法人「本願寺」(京都市右京区嵯峨鳥居本)で28日、同寺の次期法主(ほっす)となる大谷純子(よしこ)さん(27)の得度式が行われた。 本願寺は故大谷光暢・真宗大谷派前門首の四男、大谷光道法主(64)が、「お東紛争」がもとで同派を離脱して設立した。 この日得度した純子さんは大谷法主の三女で京都市内のIT関連企業に勤めている。大谷法主の亡母の遺品である十二単(ひとえ)を着て「お練り」をした後、仮本堂で古式にのっとった得度式に臨んだ。 「本願寺」の後継者として「光純(こうじゅん)」を名乗る純子さんは「(宗祖の)親鸞聖人が出家された800年前から続く伝統を伝えていく者として、あらためて大きな責任を感じています。1日1日精進していきたい」と話した。