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ブックマーク / mdebugger.blog88.fc2.com (2)

  • media debugger - 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』がそれでも売れるわけ (3)

    前回、加藤は「日近代史」と銘打った著作においてすら朝鮮・台湾の抗日運動をまったくと言ってよいほど取り上げていない、と書いたが、『それでも、日人は「戦争」を選んだ』の第3章には、「三・一独立運動」という節があり、堤岩里(チェアムリ)の虐殺についても取り上げられている。ところが、それがまたしみじみとひどい代物なのだった。加藤は、宇都宮太郎(朝鮮駐屯日軍司令官)の当時の日記を引いて、次のように述べている。 この日記を読んで、一つだけ、ああ、あの事件はやはり当だったのか、と思いあたる記述がありました。日軍が三・一運動の鎮圧に際して起こした残虐な事件の一つに、堤岩里(ていがんり)〔原文ルビ〕事件というものがあったのですが、日記にこの事件の詳細が書かれていて、事件の真相につき、政府に対してどのように弁明するか、どこまで真相を隠すかについて、朝鮮総督府と朝鮮軍司令部の間で調整していた事実が明ら

  • media debugger - 山口二郎、レイシストとして本格デビュー

    最近、「社会保障改革に関する集中検討会議」のメンバーのインタビューやら著作やらを拾い読みしている。「社会保障と税の一体改革」のための「検討会議」が消費税増税の地ならしであることは、佐賀県警の論理の崩壊ぶりになまじ引けを取らないほど自明なため、あらかじめネタバレの推理小説を読んでいるような気分が味わえるが、個々のプロットにはそれなりに衝撃的な発見もあったりする。その筆頭が、宮太郎「幹事委員」責任編集の『自由への問い②社会保障――セキュリティの構造転換へ』(岩波書店、2010年)に収録されている山口二郎の巻頭論文(「生活保障としての安全保障へ」)だろう。 最初に、シリーズの意図らしきもの(「編集にあたって」)を押さえておこう(強調は引用者による。以下同様)。 シリーズは、自由をキー・コンセプトとして現代社会の問題状況を具体的に明らかにするとともに、私たちが自由を相互に享受することを可能に

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