がんになりやすい性格はあるのか?-これは私の長年の問である. この問に対して、ずいぶん説得力のある答えを主張する人がいた. がんに罹りやすいパーソナリティは、温和で、自己主張が弱く、 過度に協調的で忍耐強く、調和を重んじ、葛藤を避け、従順で、 防衛的であるといわれてきた. (Baltrusch, stangel & Waltz, 1988) この人によく見られる特性の一つに、 抑圧されたものを知的に意識しているが、依然として抑圧しておくこと-がある. (Baltrusch, stangel & Waltz, 1988;Eysenck, 1985) このタイプは、冠動脈心疾患に罹りやすいタイプAや健康なタイプBと区別 するために、しばしば「タイプC」と呼ばれている. またアイゼンク氏は、がんにかかりやすいこのタイプを「過小刺激型」と呼び、 以下のように述べている. がんに罹りやすいこのタイプ