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ブックマーク / exkensyouhan.hateblo.jp (3)

  • 『愛国戦隊大日本』論争をざっと見てみた(その3) - ex検証ブログ

    岡田斗司夫『遺言』(筑摩書房)の中で、岡田氏が「SFファンの先輩」に怒りをぶつけている部分がある。岡田氏によると、1970代後半当時のSF大会は「東京のSFファンが、すごくでかい顔をしてのさばっている場所」で(『遺言』P.17)、大阪のベテランSFファンは先輩風を吹かせる癖に自分たちのことを全然助けてくれようとしない、という具合に、岡田氏にしては珍しく私怨をストレートに表現しているあたり、よほど悔しかったんだろうな、というのが伝わってくる。同書P.19より。 その二年後の八一年、ようやく大阪の順番がまわってきたわけです。DAICONⅢは、僕らにしてみれば、一大復讐戦だったんですよ。 大阪で先輩風ふかしている三十代の憎い大人たち! とか、SF作家の近くにいるというだけで業界風を吹かす、東京の勘違い野郎ども! とかに対するね。 「三十過ぎたら、人間、あんなに頭が固くなるんだ。オレは三十歳になる

    『愛国戦隊大日本』論争をざっと見てみた(その3) - ex検証ブログ
  • 『愛国戦隊大日本』論争をざっと見てみた(その2) - ex検証ブログ

    前回は思わせぶりな引きをしてしまったが、今回はそれとは違った話から始める。 『愛国戦隊大日』について、ゼネプロと『イスカーチェリ』の評価が完全に分かれているのは前回見た通りだが、論争の当事者以外の人間がどのように見ていたかも気になるところなので、今回は最初にそういった人たちの反応を見ていきたい。 まずは、長山靖生氏の感想から。氏の『戦後SF事件史』(河出ブックス)の中で『愛国戦隊大日』論争が手際よくまとめられているというのは前回も書いたが、長山氏自身の『大日』への評価は以下の通りである。同書P.188より。 もちろんこの作品は冗談として作られたもので、思想的に社会主義やソ連を批判する意図があったわけではない。むしろ「思想的」であること自体を揶揄した作品といったほうが適切だろう。 (中略) 「大日」も素人の自主映画としては優れていたが、ショボさもあり、それがちょうどビートルズのミリタ

    『愛国戦隊大日本』論争をざっと見てみた(その2) - ex検証ブログ
  • 『愛国戦隊大日本』論争をざっと見てみた(その1) - ex検証ブログ

    『愛国戦隊大日』はDAICON FILMが自主制作した映像作品で、1982年8月に開催された「日SF大会」(通称「TOKON8」)で上映されたものである。いわゆる「戦隊もの」のパロディではあるが、アマチュアの作品としてはクオリティはかなり高く、参加したスタッフの中に後にプロとして大成した人も何人かいたこともあり(赤井孝美、庵野秀明、岡田斗司夫といった面々)、今でも伝説的な作品として評価されているようだ。上映時には会場の観客から好評を博したようなのだが、その内容を問題視する向きもあり、また批判に対して制作者も反論したため、その一連の経緯は「『愛国戦隊大日』論争」として記録ないし記憶されている、ということになっている(たとえば巽孝之『日SF論争史』など)。 今回はその「『愛国戦隊大日』論争」について考えてみよう、というわけなのだが、この論争については既に長山靖生氏が『戦後SF事件史』

    『愛国戦隊大日本』論争をざっと見てみた(その1) - ex検証ブログ
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