正義・ジェンダー・家族 作者: スーザン・M.オーキン,山根純佳,内藤準,久保田裕之出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/05/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る スーザン・M・オーキン『正義・ジェンダー・家族』山根純佳・内藤準・久保田裕之訳、岩波書店 山根純佳様、ご恵存賜り、ありがとうございました。 オーキンの論法は、熟考に値します。コミュニタリアニズム批判、リバタリアニズム批判、そしてロールズ批判。いずれも、きわめて論理的に逃れがたい詰めの方法がとられています。オーキンはフェミニズムの思想を、これらの規範理論に対抗する一つの論理的な枠組みとして練り上げました。その思想的な努力は、高く評価するに値します。原書は1989年に刊行されましたが、いま読んでも、鮮やかです。 ロールズの問題点は、家族のなかにおける正義がいかにして調達されるのかについて、理論的に
![オーキンのフェミニズム - 2014-06-05 - 橋本努](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/70929da3ace41b91832a763f7d8e9eed59f33911/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41ttAx21M3L._SL160_.jpg)