群馬県渋川市で発掘され、注目されている、古墳時代のよろいを着た男性の骨について、内部をエックス線で調べる調査を前に、よろいの表面と骨が報道関係者に公開されました。 古墳時代の鉄製のよろいを着た男性の骨は、群馬県渋川市の遺跡「金井東裏遺跡」の火山灰の中から、去年11月に発掘され、古墳時代の日本人の研究につながる、全国でも例のない発見として注目されています。 現場から運ぶ際、壊れないように、表面をウレタンで厚く覆われましたが、14日、取り除く作業が終わり、あらわになったよろいと骨が報道関係者に公開されました。 よろいと骨は火山灰の塊に半分埋もれ、うつぶせの状態で、太ももの骨や頭蓋骨が見えるほか、鉄のさびで黄色く変色した、よろいの背中の部分も見ることができます。 群馬県教育委員会などによりますと、近くにある榛名山の噴火で火砕流に巻き込まれたとみられ、よろいの中には火山灰が詰まっています。 県教育