利便性の高い都市部にマンション建設が進み、小学校の過密が深刻化している。大阪市北、西、中央の3区では2022年までに約150教室が不足する見込み。神戸や西宮、京都市でも仮設校舎を建て、当座をしのぐ学校もある。そんな中、神戸市教育委員会は、児童数が急増する中央区の二つの小学校区で、児童が希望すれば兵庫区内の学校への「越境通学」を認めることを決めた。市営地下鉄海岸線の利用を想定しており、18年度から実施する。校区外に児童を分散させる対策は全国的にも珍しい。(若林幹夫) 神戸市中央区の市立こうべ小学校(児童数約780人)と山の手小学校(同500人)が対象。海岸線の駅から乗車し、同市兵庫区の和田岬小(同250人)か浜山小(同220人)への通学が可能となる。 こうべ、山の手両校とも6年後には現在より5教室増える見込み。こうべ小は既に校庭に仮設校舎を建て8教室が入っており、数年後には児童数が千人近くに
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