東京大学の研究者たちが、鋼のように丈夫なガラスを開発したと発表しました。 本当にそんなに強度の高いガラスが作れたのだとしたら、きっとこれから全ての建物や乗り物の窓には、必ずそのガラスが採用されるようになるでしょう。それどころか、タブレットやコンピューター、スマートフォンなどの電子機器のスクリーンとしても最適です。開発したのは東京大学生産技術研究所の研究チームで、10月の前半にNatureの電子ジャーナル「Scientific Reports」に開発の内容が掲載されました。 「5年以内にこの技術が製品化につながると見込んでいる」と東京大学助教授の増野敦信氏は朝日新聞に語っています。 実はこの丈夫なガラスの秘密は材料にあります。それが、アルミナ、いわゆる酸化アルミニウムです。これを酸化タンタルと混ぜることで、ガラスの強度が高くなります。ただ苦労したのが、多量のアルミナをふくんだガラスを合成しよ