のっけから他局の番組の話で恐縮ですが、深夜のTBSラジオ番組「文化系トークラジオLife」を聞いていたら、インターネット上に蓄積された自分に関する文字や映像のデータが死後どう扱われるのかをめぐって、MCの社会学者・鈴木謙介氏とゲスト諸氏が議論を交わしていました。(因みに、この番組が扱うテーマはどれも興味深く刺激的です) ほとんどまどろみ状態で聞いていましたので細部はほとんど覚えていないのですが、昔、ある文学者か哲学者が書き記していた「人間は二度死ぬ。一度目は肉体として、二度目はそれを記憶する他者の死として」という言葉を思い出しました。(もしかすると間違っているかもしれません)ネット上に蓄積されたおびただしいブログや動画や静止画といったデータは、本人の死後も手つかずのまま永久的に残る可能性が高いわけで、それを考えるとインターネットは人間の生と死の位相を転換させる可能性を孕むのではなどと愚考を