春の七草,秋の七草ほど有名ではありませんが、確かに「夏の七草」が存在します。 いくつかのパターンがあり、当館で確実に由来まで確認できたものは次のものです。 1.アカザ 2.イノコズチ 3.ヒユ 4.スベリヒユ 5.シロツメクサ 6.ヒメジョオン 7.ツユクサ これは第二次世界大戦中、日本学術振興会学術部・野生植物活用研究小委員会が選定した夏の七草です。 選定の由来について、『私の植物散歩』(木村陽二郎/著 筑摩書房 1987)には次の記載があります。(p77) 「(前略)第二次世界大戦も終わりに近づいた昭和二十年六月二十日発行の『週報』(四四七・八号)に「新選・夏の七草」というタイトルで、はじめて夏の七草が発表されている。(中略) 「夏の七草」というのも風流なものではなく、アカザ、イノコズチ、ヒユ、スベリヒユ、シロツメクサ、ヒメジョオン、ツユクサといった、焼跡にもたくましく生える 食べられ