iPS細胞から作った血小板を輸血する臨床研究について会見する江藤教授(左)ら=20日午後3時20分、京都市左京区・京都大医学部付属病院 iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った血小板を血液の難病患者に輸血する臨床研究を厚生労働省に申請した京都大のチームは20日、京都市左京区の京大医学部付属病院で会見し、「1年以内の輸血実施を目指す」と話した。 対象となるのは、血小板など血液成分が減少する難病「再生不良性貧血」のうち、拒絶反応を引き起こしやすく他人からの輸血ができないタイプの患者1人。患者由来のiPS細胞から血小板を作って輸血することで、拒絶反応を回避する狙いがある。患者自身から作ることのできるiPS細胞の利点を生かした手法となる。 計画では輸血は3回に分けて実施する。安全性の確認に重点を置くため、通常よりも少なめの投与量となり治療効果は想定していないという。最後の輸血から約1年かけて経過を