JR東海が、東京−名古屋間で2027年の開業を目指しているリニア中央新幹線の始発駅を、JR品川駅とする方針を固めたことが8日、明らかになった。東京都と、品川駅構内の地質調査を委託しているJR東日本にこの意向を伝えた。 地質調査のこれまでの結果を踏まえ、羽田空港への接続の良さを考慮し品川駅に絞り込んだ。東京駅も候補だったが、JR在来線や地下鉄が入り組んでおり、新たな大型駅設備の建設には余裕がないと判断したとみられる。 始発駅は地下駅。深さ数十メートルの地中に長さ約1キロの空間を堀ってつくる案などが検討されている。JR名古屋駅では、トラブルなどでリニアの運行が休止した場合に、利用客が東海道新幹線のホームに10分程度で移動できる設計を検討。品川駅についても同様の設計にする可能性がある。